“やりたい”を目的に変える。教育に情熱を注ぐ男が挑む、
姫路発スタートアップのリアルストーリー。
「人がもっと自分の人生に夢中になれる社会をつくりたい」──元消防士であり、現ファイナンシャルプランナーの俊平さん。彼が立ち上げた教育事業「Go Lab.(ゴーラボ)」は、子どもたちが自分で考え、選び、挑戦する力を育む新しい学びの場だ。今回は、立ち上げの背景、教育に込めた想い、そして挑戦のリアルについて語って頂いた。

株式会社QUBEL
八幡 峻平さん
兵庫県姫路市出身。大学卒業後に消防局で救急隊員として5年間勤務し、その後保険会社でライフプランナーとして活動。教育と子どもの主体的な学びを社会に広げるため、アフタースクール/フリースクール「GO Lab.(ゴーラボ)」をはじめとする学びの場づくりに取り組んでいる。GO Lab.は子どもたちが自ら考え、挑戦する力を育む場として運営され、株式会社QUBEL(くべる)の教育事業の中心的なプロジェクトとなっている。現在は同社で教育プログラムの企画・実装に携わり、子ども・若者の未来の可能性を広げる活動を推進している。
目次
- — 「やらされる人生じゃなく、自分で決める人生を」
- — 「目的を見失ってる人が多い。だから“目的思考”を広めたい」
- — 「最初は赤字。でも、仲間がいたから続けられた」
- — 「子どもたちの成長が一番のやりがい」
- — 「やめたいと思ったことは一度もない」
- — 「教育がまちを変える」
「やらされる人生じゃなく、自分で決める人生を」
—— 元消防士が教育に挑んだ理由
岩田:まず、これまでのご経歴を教えてください。
八幡さん:大学卒業後、姫路消防局に入って救急車に乗っていました。人の命に関わる現場で5年間働くうちに、もっと人と深く、長く関われる仕事がしたいと感じるようになったんです。
阪口:命を救う現場から、まったく違う世界への転職ですよね。何がきっかけだったんですか?
八幡さん:消防士の仕事はやりがいがありましたが、「救った後の人生」にまで関われないことにモヤモヤしていました。そんなとき、先輩がソニー生命で働いているのを見て、「この仕事なら人生全体に関われる」と感じたんです。
「目的を見失ってる人が多い。だから“目的思考”を広めたい」
—— 教育にかける想い
岩田:そこから教育にシフトする発想はどこから生まれたんですか?
八幡さん:大人を対象にセミナーをしても、意識が変わる人は限られていたんです。「これでは間に合わない」と思って、学生のうちから“目的思考”を学べる機会をつくろうと考えました。
阪口:なるほど、早い段階から価値観を育てるってことですね。
八幡さん:そうです。2021年に姫路市役所でプレゼンし、翌年には市と連携して「ライフデザイン授業」を始めました。学生たちが自分の価値観や生き方を考える機会を持てるようにしたんです。
「最初は赤字。でも、仲間がいたから続けられた」
—— クラウドファンディングの裏側
岩田:事業として始めるとき、資金面はどうされたんですか?
八幡さん:最初はクラウドファンディングで支援を募りました。ソニー生命時代の仲間やお客さんが応援してくれて、資金が集まったんです。それでも1年目は赤字でしたけどね。
阪口:それでもやり切った。その原動力は何だったんでしょう?
八幡さん:やっぱり「仲間」ですね。理念に共感してくれた元教員のメンバーが加わってくれて、一緒に立ち上げを進めました。みんな「子どもたちに本気で向き合いたい」という想いを持っていました。
「子どもたちの成長が一番のやりがい」
—— 現場で感じる変化
岩田:印象に残っているエピソードはありますか?
八幡さん:子どもたちがお昼ご飯を自分たちで考えて、買い出しして、作るんです。最初は何をすればいいかわからなかった子が、どんどん主体的になっていく。その成長を見るのが嬉しいです。
阪口:まさに“生きる力”が育っていく感じですね。
八幡さん:そうなんです。自由研究のように、自分がやりたいことを突き詰める。そのプロセスの中で、「決める力」や「責任を持つ力」が身についていきます。
「やめたいと思ったことは一度もない」
—— 信念で続ける教育経営
岩田:立ち上げ後、苦労したことはありますか?
八幡さん:やっぱりお金ですね。1年目は個人の貯金を切り崩して運営していました。でも、訪問看護事業を並行して立ち上げたことで、ようやく安定し始めました。
阪口:それでも「やめよう」とは思わなかった?
八幡さん:一度も思いませんでした。子どもたちの変化を見ると、もっとやれると思えるんです。この場所があるから救われる子がいる。そう思うと、踏ん張れますね。
教育がまちを変える
—— 広がるGo Labの挑戦
岩田:今後の展望を教えてください。
八幡さん:2024年11月から中高生向けの新しい拠点をつくります。地域の人と子どもたちが関われるようにして、学びと社会をもっとつなげたい。“教育がまちを変える”──そんな循環を生み出したいです。
阪口:めちゃくちゃワクワクしますね。
八幡さん:ありがとうございます。挑戦はまだ始まったばかりです。
阪口:これからの挑戦を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

株式会社QUBEL
八幡 峻平さん
兵庫県姫路市出身。大学卒業後に消防局で救急隊員として5年間勤務し、その後保険会社でライフプランナーとして活動。教育と子どもの主体的な学びを社会に広げるため、アフタースクール/フリースクール「GO Lab.(ゴーラボ)」をはじめとする学びの場づくりに取り組んでいる。GO Lab.は子どもたちが自ら考え、挑戦する力を育む場として運営され、株式会社QUBEL(くべる)の教育事業の中心的なプロジェクトとなっている。現在は同社で教育プログラムの企画・実装に携わり、子ども・若者の未来の可能性を広げる活動を推進している。