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プログラミングより、お酒と会話が人をつなぐ

大阪を拠点にWeb制作・アプリ開発を行うIT企業「バーチャルアーツ」が、異業種であるバーを開業。しかも、場所は大阪の中心地・心斎橋。なぜ彼らはリアル店舗の運営に踏み出したのか?その背景と戦略、そして得られた価値について、代表・鈴木 寛人さんに話を聞いた。


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株式会社クリエイクス

鈴木 寛人さん

1991年生まれ。近畿大学経営学部卒業後、レオパレス21に入社。BtoCの営業スキルを身につけて退職後、2016年株式会社トラストリッジに参画。BtoBおよびBtoC営業に従事。培った営業経験を活かせると思い、2018年株式会社ハッシャダイに参画。新規事業立ち上げのセールス部隊で営業スキルを活かしつつ、新しいスキル獲得の為エンジニアリングを学ぶ。起業を志す目的で直で経営を学ぶために2020年株式会社バーチャルアーツに参画。2021年にはグループ会社として株式会社クリエイクスを創業。同時に代表に就任。

目次

  • — 「誰でも来られる場所を作りたかった」
  • — 「利益率の低さに驚いた」
  • — 「ただのバーにしない」
  • — 「利益より、信頼と出会い」
  • — 「はじめの一歩はSNSと人脈から」
  • — 「人が集まり、繋がる場所へ」
  • — 「ただの飲み場で終わらせない」
  • — 「思い出の場所になれたら」

誰でも来られる場所を作りたかった

—— IT企業がバーを開業した理由とは?

鈴木さん:そうですね。ベンチャー企業が最初にやるマーケティングって、普通はオンラインが多いじゃないですか。
でもそれって、資本力のある大手と真っ向からぶつかる形になってしまう。だから僕らは、大手がやりずらい「リアルな場所」に特化することで自然とリードを作れたらと思ったんです。いわばランチェスター戦略ですね。


渡邊:なるほど…たしかにリアルな場だと、大手もすぐには動けないですもんね。


鈴木さん:はい。しかも、ITってそもそも人を集めるのに向いてないと思っていて。たとえば「プログラミングの話しようよ」って言っても、なかなか盛り上がらない(笑)。でも“飲む”“しゃべる”って、人間の本能に近い行為じゃないですか。


渡邊:たしかに(笑)。友達を作るような気軽さがありそうですね。


鈴木さん:まさにそれです。友達を作るために作ったバー、みたいな。誰でも来やすい場所にしたかったんですよ。


渡邊:すごく共感します!では実際に、開業にあたって苦労されたことってどんなところでしたか?

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利益率の低さに驚いた

—— バー開業で想定外だったことは?

鈴木さん:一番苦労したのは、やっぱりビジネスモデルですね。ITって利益率が高い業種じゃないですか。それに比べて飲食業は、売上の限界があるのに固定費も高くて、初期費用も結構かかる。想像以上に難しかったです。


渡邊:たしかに、ITと比べると飲食ってシビアな世界ですよね。


鈴木さん:はい。でも僕らは本業があるからこそ、“絶対に利益を出さなきゃ”というプレッシャーが少ない。むしろ「面白い店にするには?」という発想で動けました。


渡邊:なるほど…本業があるからこその自由度ですね。


鈴木さん:そうなんです。あと、物件選びがとにかく大変で…。ただ、コロナ禍でいい物件が出たタイミングに飛び込めたのは大きかったです。


渡邊:逆張りの発想ですね…!でも普通なら躊躇しますよね?


鈴木さん:それができたのも、本業がある安心感があったからこそですね。

ただのバーにしない

—— こだわった”かっこよさ”とその理由

渡邊:こだわった部分ってどこでしたか?

鈴木さん:空間づくりですね。一級建築士さんに依頼して、かっこいい空間をつくってもらいました。いるだけで気分が上がるような場所にしたかったんです。

渡邊:たしかに、見た目ってお客さんの記憶に残りますよね。

鈴木さん:はい。僕らの本業はWeb制作やブランディングなので、「リアルでもこんなにいいもの作れるんだよ」っていう証明にもなってるんです。

渡邊:リアルの場での説得力、ですね。

鈴木さん:まさにそれです。クライアントとの信頼関係にもつながると思っています。

利益より、信頼と出会い

—— 儲かる?儲からない?異業種への本音

渡邊:ぶっちゃけ、儲かってますか?

鈴木さん:ちょっと儲かるくらいですね(笑)。IT事業ほどではないですし、好きじゃないと続かない業種かなと。

渡邊:それでも続けている理由は?

鈴木さん:出会いがあるからですね。この店を通じて新しい仕事に繋がったり、採用にも繋がったり。雑誌やテレビで取り上げられたり、海外の本にも掲載されたりして、間違いなくプラスは大きいです。

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はじめの一歩はSNSと人脈から

—— 初期集客のリアルな裏側

渡邊:オープン直後の集客ってどうされたんですか?

鈴木さん:SNSですね。大阪に人脈があったので、社内で1日店長の画像を作って、マイクロインフルエンサーの方をお呼びして。SNS上でもその方に発信してもらいました。

渡邊:やっぱり人を巻き込むって大事ですね。

鈴木さん:自分たちだけじゃなく、色々な人に助けてもらいながら広げていきました。

人が集まり、人がつながる場所へ

—— 続けてみて本当に良かったこと

渡邊:やってみて良かったなって思った瞬間は?

鈴木さん:2つあって。1つは、ここがなければ出会えなかった人と出会えたこと。もう1つは、店をきっかけに当社に興味を持ってくれる方が増えたこと。中には、お店のお客様と従業員が結婚した例もあります(笑)。

渡邊:それはもう“福利厚生”じゃないですか(笑)!

鈴木さん:そうですね(笑)。誇れる場所になってるなって感じます。

ただの飲み場で終わらせない

—— リピーターを増やす工夫とは

渡邊:リピーターを増やすために工夫していることはありますか?

鈴木さん:SNSフォローを促すのは基本として、“誰が来るか”を大事にしています。いろんな人と話せる空間にしたり、有名人を呼んだイベントをやったりして、「ここにいたら面白いことがある」と思ってもらえるようにしています。

渡邊:関わっていたら楽しい未来がある、そんな期待感ですね。

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思い出の場所になれたら

—— この先、バーが目指す未来

渡邊:このバー、今後どうなっていってほしいですか?

鈴木さん:挑戦している人や、努力してる人が、ちょっと疲れたときに立ち寄って話して、また頑張ろうって思える場所にしたいですね。いつか「ここがあったから頑張れた」って思い出してもらえるような、そんな存在になれたら嬉しいです。

渡邊:もうすでに、なってる気がしますけどね…!本日はありがとうございました!

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株式会社クリエイクス

鈴木 寛人さん

1991年生まれ。近畿大学経営学部卒業後、レオパレス21に入社。BtoCの営業スキルを身につけて退職後、2016年株式会社トラストリッジに参画。BtoBおよびBtoC営業に従事。培った営業経験を活かせると思い、2018年株式会社ハッシャダイに参画。新規事業立ち上げのセールス部隊で営業スキルを活かしつつ、新しいスキル獲得の為エンジニアリングを学ぶ。起業を志す目的で直で経営を学ぶために2020年株式会社バーチャルアーツに参画。2021年にはグループ会社として株式会社クリエイクスを創業。同時に代表に就任。